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陽の当たる教室通信No.83【自分で目標を決める時】

2021.11.04 thu
囲碁教室

ご覧いただきありがとうございます。
陽の当たる教室のつかさ先生です。

教室では、毎回最初に※棋譜並べをします。
※プロの対戦した記録を自分で
順番通りに並べ直す練習を棋譜並べといいます。

最大300個も石を置くことになりますが、
3歳の子やまだ数字が完璧に読めない子は
つかさ先生が「30個で良いよ」と言います。

先日の教室で、「私、最後まで並べる!」と
250個以上置くことに挑戦した子がいました。
250個以上だと下手したら
2時間ずっとやることになります。
途中で何度か「もう終わりにする?」と
聞きましたが「最後までやる!」と言いました。

1番最初に通い始めた時には、
「もう嫌だ、帰るー」と半ベソをかいていたとは
思えないほど黙々とやる姿に成長を感じました。

棋譜並べは慣れてきたら、並べる個数を子ども
自身に決めてもらいます。
この時つかさ先生は、子どもが個数を決める時の
言葉の使い方を聞いています。
「〇〇個でいいや」という場合は大体、もう少し
多くやるように促します。
「〜でいいや」というフレーズは自分が苦労せず
できる時に使う表現です。
こういう表現は子どもも使い方を間違いません。

「〇〇個までやりたい」「〇〇個やる」は
大体、ものすごく高い設定がされます。
前回自分がやった量より多かったり
隣の子よりもたくさん置くことを目指しています。

主体的に大きな目標を持てる。
これはとても大切です。
どうしても、楽にできる範囲や簡単にできる
目標にしてしまうことは多くあります。
重要なのは、「これをやりたい」
「ここまでいきたい」という目標を
自らが立てているということです。

最初は大人が目安を作ってあげて
徐々に子どもに主体性を持ってもらう。
なんでも決めてもらうことに慣れてしまうと
いざ自分で選択する時に、選ぶことが怖くなって
しまいます。

完璧にできなくても、目標を作って取り組む
その経験を棋譜並べから得てほしいと
つかさ先生は考えています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。