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カフェと囲碁 ひだまり

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【想い出2】夜囲碁

2022.08.26 fri
イベント/event
【想い出2】夜囲碁

はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
Mayuです。

いつも読んでいただきありがとうございます。
最後の日を迎えるまで、できるだけ毎日ブログを更新しようと思っています。
しばらくはイベントの振り返りになると思います。

今回は、5年間続いた「夜囲碁」についてです!

夜囲碁とは?

棋力関係なく囲碁を楽しむ会

というものをコンセプトに、平日夜17:00-開催しておりました。
最初は23:00まで木、金、土と開催していましたが、
そこから、水木金になったり、今は営業を短くしているので、木金になりました。
23:00っていまからしたら十分遅いのですが、
それでももっと遅くなることもあるくらい人気でした。

コロナ禍では営業時間が18:00や20:00だったので、
結局ずっとはできませんでしたし、
お客さまが来なかったこともありましたが、
ひだまりにたくさんの外国人の方がいらっしゃるようになったのも、
こちらのイベントがきっかけでした。

一番最初に来たのは大親友のAlexです。
いまでも連絡はとりあっており、アレックスにはコロナ禍もそのあともずっと支えてもらいました。

一緒に大阪にでかけたり、
東京最後の日にご飯を食べていたら帰りたくないと泣いていたり、
はたまた、翌日には空港を間違って帰れなかったり(笑)
ひだまりのために板橋区からお隣洗足池に引っ越してくるほど、ひだまりの大ファンでした。


アレックスが毎週夜囲碁にき始めた以降、
色んなサイトにひだまりを掲載しました。

「囲碁=身に着けて帰れるお土産」

私が囲碁に対する解釈の一つがこれでした。
なぜならば、ひだまりオープンの半年前にオランダにいったときにそう感じたからです。

オランダには音楽の仕事でいったのですが、
時間があったのでEuropean Go Centerに足を運びました。
一番下の写真をみていただくとわかる通り、
公民館のような場所なのに、Barがあるんです。

そこでドリンクを買って、
囲碁をやっている部屋に行くというスタイルです。

私の英語力は大したことがなくて、
意思疎通ができるくらいなのです。

この日8級くらいの方がいて
対局をしてもらったのですが、
大して難しい英語を使わずに、検討まですることができました。

その時にはっと気が付きました。
「英語ができなくても、囲碁が打てれば世界のどこにいっても人と交流ができる!」

帰りは22:00くらいになってしまい、
主催のおじいちゃんが駅まで車で送ってくれました。
東京からよく来たね~なんていって話したのですが、
たったわずか数時間のこの経験は、私がひだまりをつくるのに、
欠かせない経験でした。

また、夜囲碁を通じて
こどもの頃から「通訳になりたい」⇒「外国の人と関わりたい」⇒DJという夢を
予想外の「囲碁」というもので叶えることができました。

OL時代も英語をつかう仕事を探していましたが、
私の語学力、そして学歴では採用してくれるところはありませんでした。

でも自分が叶えたかった「海外の人とコミュニケーションをとれる場所」
というものを、家業を通じて叶えることができたので、
人生っておもしろいな。こんな風につながっていくんだな。と思いました。

夜囲碁全盛期

仲良しのGosia(奥)
入門だったのに、今では碁盤を輸入して囲碁をうっているハンガリー人のZoltan:) 3カ月前には会社の同僚もひだまりにきてくれました

夜囲碁の全盛期には本当にたくさんの方がきてくれました。
一番最高だった時は11か国のひとがひだまりにいるみたいな、
ここは日本でしたっけ?みたいな時もありました。

上のござを敷いた夜囲碁は、
「IGOZA」といって、
外国人の人たちに、ござの上で靴をぬいで囲碁を楽しんでもらうという企画でした。
私は個人的に大好きなイベントで、ロゴまで作りました(笑)

なのですが、椅子に座る文化圏の方には、
とっても不評でした(笑)
でも、ちょっとでも日本のローカルなものを体験してほしくて、
このようなことを企画しました。

ひだまりとしての囲碁の提案

私たちのお客さまはほとんどが「囲碁を知らない外国人」でした。
だから入門から教えて打てるようになって帰っていく。
おもしろければアプリでも続けられるし、
上手になったら、また日本にきて、ひだまりでお客さんと打てる楽しみがある。

他の国にいっても、コミュニケーションツールとして使える。

そういう提案の仕方をした結果、
おそらく500人くらいの海外の入門の方に来てもらうことができました。

Geordie ひだまりの本の翻訳を手伝ってくれたり、大事にしてたヒカルの碁の英語バージョンを送ってくれたり、やめるといったときも電話してくれたり、とにかくナイスガイ

私自身はさほど囲碁普及に興味がないのですが、
こうしてひだまりで囲碁を覚えた方々が、
世界中にいると思うととても嬉しい気持ちになります。

それによって出会いが生まれ、
その人たちの人生が豊かになるからです。

ひだまりの雰囲気でなければこれは成し遂げることができなかったので、
改めて自分の身以上のお店にはなってしまいましたが、
やってよかったなと思っています。
あと、忘れちゃいけないのがカールさんで、
香港からワンシーズンに一回来てくれました。

彼は香港に碁会所があるにもかかわらず、
ひだまりが好きだといって、
わざわざ来てくれました。

カールさんのおかげで私も香港にいくことができました。
香港の若手の囲碁のプレイヤーと繋がれたのは
カールさんのおかげです!
コロナ禍もずっと応援してくれてありがとう。

 

こうしてブログを書いていると、
いかに私やひだまりが世界中のひとに愛されてきたかを感じます。

コロナウィルスが蔓延し、
私の体も壊れて続けられなくなってしまったけれど、
こんなに多くの人に楽しかった!と言ってもらえるお店を作れて、
人生にとって良い経験をさせてもらいました。

それにしても、ここには書ききれないくらい、
夜囲碁には常連さんがいたし、
新しい出会いもありました。

全ての方を掲載したいくらい思い出がたくさんあります!

夜囲碁を開催するのは怖かった

囲碁は平日夜の需要なんてないよ
というところからのスタートだったので、
開催することに対して恐怖がありました。

それもイベントの回数をこなすうちに
薄れていくものですが。

でも、何回かやるうちにこうしたらいいんだ!というのが見えてきて、
おばんざいを作っていた時もあったり、
外国人のかただけではなく、
お仕事帰りの方にもたくさん立ち寄ってもらうことができました。

つかさ参上

夜囲碁でのもっとも大きな出来事のひとつは、
八段塾のつかさ先生とのつながりでした。

ひだまりまで1時間半くらいかかるのに、
わざわざ遠くから通ってくれていました。

最初の頃6面打ちとかしてくれて、
本当に助かったなぁと。
それで浴びるようにお酒を飲んでも
しっかり囲碁を打つので、
天才だけど大丈夫か(笑)?と思っていました。

あるとき夜に現れず、日中汗だくで現れたので話をきくと
会社をやめたというので、
そのままひだまりでお仕事をしてもらうことになりました。

そんな軽いノリで5年も仕事をしてもらったので、
人との出会いってわからないものだな~と思いました。

なんにせよ、夜囲碁がなければ
つかさ先生がひだまりに来ることもなかったかもしれないので、
チャレンジしてよかったと思えるイベントの一つです。

まとめ

こうして振り返ってみると、
夜囲碁なかったらひだまりは終わっていたのかもしれないですね。

「そんな時間に誰も来ないよ」
というところにチャレンジしてたくさんの方が来てくれました。
やっぱり何でもやってみなければわからないということです。

大切なのはできるできないではなく、
どうやるか?ということのみです。

夜囲碁は現在、木金の17:00-22:00で営業しております。
残り数回となりますが、
お時間ある方はぜひお立ち寄りいただけたら嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
また次回の投稿でお会いしましょう。

Mayu